Story
32歳、結婚5年目。夫婦円満。
子どものいない生活は、余裕があって幸せだ。
妻が、1つの本音に目を瞑りさえすれば――
同僚も羨む仲良し夫婦の千鶴と幸宏は、「選択子なし」。
新婚時代のある出来事から、子なしの人生を選んでいる。
世間での肩身は狭くても、幸宏は千鶴をとても大事にしている。
お互いさえいれば十分――だけど。同じ女でも、「母親」じゃない女は母親より下なのだろうか?
「あっち側」に行きたいと言えば、夫は考えを変えてくれる?
先延ばしにするのはもう限界…。
孤独を抱えきれなくなった、千鶴がとった行動とは――…